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鹿児島一人旅10日間の記録――福岡空港起点のレンタカー旅行

今回、10日間の休暇を利用して鹿児島県の指宿と桜島を訪れる機会を得た。東京から福岡空港経由で入り、レンタカーを活用した一人旅である。医療従事者という職業柄、まとまった休暇を取得することは容易ではないため、この旅行では限られた予算を効果的に配分することを重視した。

具体的には、宿泊施設と食事に重点的に予算を配分し、その分レンタカー費用は可能な限り抑制するという方針を採用した。本稿では、その実践記録を共有したい。

レンタカー選定の経緯

福岡空港を起点とした理由は、東京からの航空運賃が比較的安価であること、そして鹿児島県内を自由に移動するにはレンタカーが最適であると判断したためである。

レンタカー会社の選定にあたっては、複数の業者を比較検討した。大手レンタカー会社は安心感があるものの、10日間という長期レンタルでは費用が相当額に達する。一方、福岡空港の格安レンタカー会社であれば、同期間でも費用を半分以下に抑えることが可能であった。

車両のグレードや付帯サービスには多少の差異があるが、移動手段としての基本的な機能に問題がなければ十分である。結果として、格安レンタカー会社を利用することで、浮いた予算を宿泊費と食費に充当することができた。

指宿での滞在

鹿児島県南部に位置する指宿は、砂むし温泉で広く知られる温泉地である。今回は砂むし会館「砂楽」にて砂むし温泉を体験した。海岸の砂浜に横たわり、温かい砂をかけてもらう独特の入浴法は、他の温泉地では味わえない貴重な体験であった。

宿泊は指宿温泉郷の高級旅館を選択した。一泊あたりの料金は決して安価ではなかったが、部屋から眺める錦江湾の景色、そして地元食材をふんだんに使用した会席料理は期待以上の内容であった。特に薩摩黒豚のしゃぶしゃぶと地魚の刺身盛り合わせは秀逸であり、レンタカー代を節約した甲斐があったと実感した。

また、開聞岳の眺望や池田湖周辺の散策など、レンタカーがあればこそアクセス可能な観光地も訪問することができた。

桜島での体験

桜島は活火山として現在も活動を続けており、鹿児島を象徴する存在である。フェリーで桜島に渡り、レンタカーで島内を一周した。

湯之平展望所からは錦江湾と鹿児島市街地を一望でき、火山の雄大さを肌で感じることができた。また、黒神埋没鳥居は大正大噴火の凄まじさを今に伝える貴重な遺構であり、自然の驚異を改めて認識させられた。

桜島では溶岩焼きの食事処を訪れ、溶岩プレートで焼いた黒豚と地鶏を堪能した。こうした特色ある食体験も、本旅行の重要な目的の一つであった。

食事へのこだわり

10日間の滞在中、鹿児島の食文化を深く理解することを意識した。鹿児島ラーメン、きびなご料理、さつま揚げ、そして本場の芋焼酎など、多様な郷土料理を体験した。

特に印象深かったのは、鹿児島市内の老舗料亭で提供された本格的な薩摩料理である。一人での利用であったが、丁寧な接客と繊細な味付けの料理は、予算を惜しまなかった価値があった。

総括

今回の旅行では、レンタカー費用を抑制することで、宿泊と食事に十分な予算を配分するという戦略が功を奏した。格安レンタカーを選択したことによる不便は最小限であり、むしろ経済的合理性が高かったと評価している。

一人旅であるがゆえに、自分のペースで観光地を巡り、食事を楽しむことができた。医療従事者としての日常から離れ、鹿児島の自然と食文化に触れることで、心身ともにリフレッシュすることができた。

次回旅行の際も、同様の予算配分方針を採用したいと考えている。旅行における満足度は、必ずしも総予算額に比例するものではなく、何に重点を置くかという戦略的判断が重要であることを、本旅行を通じて再認識した次第である。